結婚式の経費のたて方と式場の選び方

 結婚式をあげるとき、まず、真っ先に考えなくてはいけないのは、費用の問題で、おもに行事関係の費用と新家庭を築く費用ということになります。この費用の分担については、本人たちと双方の両親をまじえてよく相談し、意思の統一をはかることが必要ですが、結婚の費用は、いくらかかるかではなくて、何にいくらかけるのが妥当かをよく考えて、決めていくのがよいでしょう。
 昔は、結婚を家と家との結びつきと考えた時代でしたから、挙式と披露宴の費用、新居を構える場合にはその住居と台所用品などは男性側がもち、女性側は、嫁が一生着られるだけの衣類と、それらを納めるたんすや長持などの家具、寝具、裁縫道具などを持ってゆくのがしきたりになっていました。男性側では、披露宴や料理、引き出物などの豪華なことを自慢とし、女性側では、嫁入り道具のたんすや長持、衣類などの、立派で量の多いことを誇りとした傾向がありました。
 現在では、結婚は、男女が対等な立場で新しい家庭を築くという観点に立って結婚費用は、原則として、双方が同額ずつ負担するとされているのが多いようですが、何もかも半額ずつというわけではなく、行事関係費は、だいたい双方が半額ずつ負担し、あとの費用は、双方の負担額がほぼ同額になるよう分担する場合が多いようです。
 しかし、これはあくまでも原則であって、双方の経済力や色々な条件が異なる場合がありますから、お互いに、よく事情を話しあって、はっきりと決めておくことです。

 挙式の費用 - 双方が半額ずつ負担(昔風に男性側で負担することもあります)

 披露宴の費用 - 双方半額ずつ負担(ただし、招待客に差がある場合は、それぞれの側の招待客の頭割りで負担する)

 式服の費用 - それぞれに負担

 仲人への謝礼 - 双方が半額ずつ負担

 新婚旅行の費用 - 男性側で負担

 住居の費用 - 男性側で負担(借家・アパートの敷金・権利金・礼金など)

 台所用品の費用 - 男性側の負担

 家具調度品の費用 - 女性側が負担

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 挙式の日取りは、双方で十分相談をし、早めに決めます。これはすべての準備を、手ぎわよく整えるために、いちばん必要なことです。式場の申込み、招待状の印刷、引出物の準備、新婚旅行の計画、予約など、式の日時が中心となるからです。
 式の日取りを決めるにあたって、当人、家族、媒酌人はもとより、式や披露宴に参列していただく方々にとって、支障のなさそうな日時を選ぶことが大切です。一般的には月末でない土曜日の午後、または日曜日か祝祭日がよいようです。農村では農繁期はさけます。なお、年間天気予報で晴れの確率の多い日が望ましく、盛夏、台風のシーズンはさけましょう。
 今日では、暦のうえの吉凶などは、迷信とわかっているので、若い人たちは、あまり気にしませんが、双方の家族、関係者のうちにはとても気にする人もあります。また、所によっては、暦の吉凶の迷信が、根強く残っている所もあるようです。このようなときは、皆がよいという日を選ぶようにしましょう。
 これは元来、中国に起こった陰陽五行説に基づく時刻の吉凶占いに用いられた「六輝」という、古くからの暦法の一種でしたが、江戸時代に日の吉凶が縁起と結びつけられ広まったものです。六輝には、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六つの日の特色が示されていますが、結婚には大安が大吉日です。友引は午前中と夕刻、夜は吉日。先勝は午前吉、午後は凶。先負は午前凶、午後は吉。赤口と仏滅は凶日とされています。
 式の日取りは、最終的に新婦の生理日を計算して、女性が決めます。だいたい生理が終ってから、五日ないし十日ぐらいまでの間の日を、選ぶのが理想的です。もし生理日がさけられないときは、前もって医師に相談し、生理日を変更させることができます。
 まず、結婚式をどんな形式で、どこで挙げるかを決めますが、日本で最も一般的な神前結婚式は神社のほか、結婚式専門の公共施設、ホテル、会館など、総合設備のあるところが利用されています。キリスト教結婚式は信者のための結婚式で、所属する教会で挙式しますが、未信者が希望する場合は、キリスト教式専門式場や、ホテルでも挙げられます。また、仏前結婚式は寺院、専門の結婚式場で挙げられます。その他、家庭結婚式などがありますが、ふたりの誓いに最もふさわしい形式、式場を選ぶべきでしょう。
 宗教によるものは、司会者側の行事と重ならないように、十分考慮する必要があります。
 また、双方が違った信仰をもっている場合は、媒酌人を交えてよく話し合い、納得のいく形式を選び、両家の間にトラブルが持ち上らないようにします。
 場所はふたりが生活している地域か、実家のある地方、思い出の土地など、双方の意思で決めますが、そのとき列席していただく来賓、親族の都合も十分考えて、もっともふさわしいところを選びましょう。
 次に式場を選ぶとき、具体的にどのような点をチェックして選んだらよいか列挙しました。
 交通の便がよく駐車場があること、式と披露宴が同じ場所でゆっくりとでき雰囲気のよいこと、料理の味が上品でおいしいこと、従業員のマナー、サービスがよいこと、美容と写真の技術がすぐれ、貸衣裳など豊富にそろっていて比較的安いこと、披露宴で前後の組との間に余裕があり、ある程度アイデアが盛りこめ、他の組との雑音が入らないこと。
 結婚式や披露宴など、とくに結婚シーズン中の土曜、日曜、祝祭日や大安の日など、半年以上前から申込みをしなければ予約がとれないところが多いので、できるだけ早めに二、三か所の下見をしスケジュール、予算を話して見積りをとり納得がゆけば予約をしておきます。申込みは二万円から五万円位の予約金で受付けてくれます。予約金は挙式後、受領証を係員に見せますと総額から差し引いてくれます。
 現在の結婚式場は、ほとんどが挙式と披露宴を行えるようになっています。費用は公共性のある式場のほうが普通の式場やホテルなどの式場よりも安くなっています。
結婚式などの行事では予算外の費用が必ずかかりますので、式場を申込む場合には、出席者の人数や一応の予算をはっきりと示して、予算内でできる行事や料理、サービスなど必要な内容について細かく確認しておくことが必要です。
 式場では、挙式から披露宴の内容など予算に応じてパターン化していますので、後になって内容を変更すると必ず別料金が追加され思わぬ予算オーバーになります。
 花嫁は挙式の前には、まわりの人達に挨拶をします。知人や親類への挨拶は母親と伺います。高齢の祖父母やお世話になった人、結婚のためにやめるけいこ事の先生など早めにしておきます。近所の親しい家には、挙式の前日にでも、お別れと、今後ともよろしくという、誠意ある挨拶をします。

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